接着剤について①

接着とは

接着とは、二つの材料(=被着材)を接着剤という媒体を用いて面で接合することを言います。

接着剤は大きく、「有機系」「無機系」の2種類に分類でき、さらにそれぞれの生産材料や種類によって分類できます。

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接着剤の固まり方

化学反応型

(1)主剤と硬化剤を混合接触させて、化学反応で硬化するもの

(2)一液で空気中や被着材中の湿気と反応して硬化するもの

(3)空気を遮断すると硬化するもの

(4)紫外線で硬化するもの

乾燥硬化型・・・接着剤中に含まれる水や溶剤が蒸発して固まるもの

感圧型・・・いつまでも硬化せず粘着性を保持しているもの (一般的に粘着テープに加工して使用する)

熱溶融型・・・常温では固形だが、熱を加えることで液状になり、放冷することによって固着するもの

 

溶着について

樹脂同士を接着させる場合、被着材である樹脂自体を溶かし、接着させることもあります。この時の樹脂として多いのは、ポリカーボネートやABS、アクリル(PMMA)、塩化ビニルなどが挙げられます。

樹脂を溶かして接着させると一言に言っても、溶かし方も様々です。一つは「塩化メチレン」(別名:メチレンクロライド、ジクロロメタン)などの溶解力、速乾性の高い溶剤で樹脂の表面を溶かし接着する方法があります。他にも、熱で溶かして接着する「熱溶着」や、「超音波溶着」「熱風溶着」(溶接)などの手法もあります。

接着と粘着の違い

接着剤に含まれる水や溶剤が揮発したり、化学的に反応することで固まることを「接着」と言いますが、一方で「粘着」は、粘着剤がいつまでも固まらずネバネバしているのが特徴で、上述している「接着剤の固まり方」の項目で「感圧型」と紹介しているものがそれにあたります。一度くっつけたものを比較的容易に剥がすことができるので、シールや粘着テープに利用されています。一方で接着剤は、簡単に剥がれてしまうと困るので、接着強度が求められるのです。

 

溶剤系接着剤

溶剤系接着剤には、

①ゴム糊や樹脂を溶剤中で反応させるタイプ

②接着性・作業性付与を目的として溶剤は少量しか含有していないタイプ

があります。

接着剤の主成分になるものを下記の図にまとめました。

また、これらの主成分を溶かし、原料となる溶剤は、メタノール酢酸エチル酢酸ブチルトルエンキシレンMEKMIBKMCHノルマルヘキサンなど、様々です。

 

 

 

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