IPAについて

IPA(イソプロピルアルコール)とは

IPAとはイソプロピルアルコールの略で、お酒のアルコール成分であるエタノールと同じ、アルコール類の一つです。但し、エタノールとは違い、飲むことはできません。毒性が高く、有機溶剤中毒予防規則(有機則)にも該当する溶剤です。

 

身近なところのIPA

IPAは工業用の洗浄剤や希釈剤として使われることが多いのですが、私たちが普段日常生活の中でも手にする商品にも含まれています。

 

●クリーナーとして

メガネレンズのクリーナーにもIPAが含まれています。

水で拭くよりも乾燥が早く、ほこりや皮脂など、細かい汚れが取れやすいので活用されています。

CDやDVDなどのプレイヤーのクリーナーとしても利用されます。

また、コンタクトレンズの洗浄液にも、IPAが含まれるものもあります。

 

●自動車用品

自動車の燃料タンクの水抜き剤として利用されています。

燃料タンクに入った水は油の燃料と混ざらず残ってしまうため、燃料タンクの素材によっては錆の原因になることがあります。

水抜き剤(IPA)を使うことで燃料と水が混ざり、燃料として水も一緒に消費されるようになります。

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またIPAは自動車のガラスの撥水剤にも使われているケースがあります。

撥水剤に含まれる樹脂分を溶かしこむためにIPAが使われるのです。

IPAは樹脂を溶かしこむ上、ガラスに塗った際に乾きやすく、施工性が良いといった効果があります。

 

 

●工業用のIPA

一般用に使われるIPAもありますが、多くは工業用の洗浄剤や希釈剤として使われます。

具体的には指紋やほこりをふき取ったり、フラックスを洗い流す洗浄剤として、

塗料やインクの原料や、それを薄める希釈材として活躍します。

 

 

IPAが使われるわけ

同じアルコール類であるのにもかかわらず、何故IPAが使われるのでしょうか。

 

「エタノールなら飲用にも使われているし、安全じゃないか!」

と思われるかたもいらっしゃるかもしれません。

 

実はそこには、エタノールが「お酒として飲めてしまう」ことが大きく関係しています。

お酒には「酒税」がかかっています。エタノールだとその酒税がかかってきてしまい、コストが上がってしまうのです。

その点IPAだとその税金がかからない為、安価に手に入れることができます。

 

他にもアルコール類はありますが、エタノールとIPAは薬剤としての性能差があまり大きくないというのも、IPAが使われる大きなポイントなのです。

 

 

 

IPAの基本情報・SDSはこちら!

 

 

三協化学製 IPAの代わりとなる製品はこちら

 

消毒用IPAと工業用IPAの違いに関する記事はこちら

 

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