着火剤について

漫画の登場人物紹介はこちら

バーベキューで大活躍するのが着火剤です。今回はそんな着火剤についてのコラムです。

(漫画は記事終盤へ続く)

 

実はこの着火剤も溶剤がカギになっています。

 

 

 

 

 

着火剤と溶剤

下の画像は一般的に販売されている、透明で粘度のあるジェル状の着火剤です。

着火剤の裏の成分表を観て見てみましょう。

 

<着火剤A>

 

<着火剤B>

 

どちらも、「メチルアルコール(メチール)」と記載があります。

メタノールのことです。

 

合わせて読みたい!

メタノールについて

 

メタノールは引火点が11℃と低く、常温保管されているメタノールであれば、火を近づけるとすぐに火が点きます。

 

着火剤は、この原理を応用して、メタノールに粘り気をつけ、流れないようにしています。

 

メタノールは、ジェル状の着火剤としてだけでなく、固形燃料としても利用されています。

旅館で、下の画像のようなものを見たことがある人は多いと思います。

ろうそくのような固形燃料で、料理を温めるものです。

こちらも、物にもよりますがメタノールが使用されています。

 

 

何故メタノールが使われるの?

メタノールは飲み込んでしまうと有害ですし、

「メタノールについて」の記事でも取り上げた通り、目に影響をもたらす恐れがあります。

そんなメタノールが使われるのは、エタノールなどの他のアルコール溶剤よりも安価であるからです。

 

間違っても摂取しないよう、

また、使用上の注意をよく読んでお使いください。

 

 

また、多くの着火剤や燃料はメタノール以外の物質が含まれているため炎が見えますが、

メタノールだけで燃やそうとするとその炎はとても見えづらく、

点いているのか消えているのかがほとんど分かりません。

メタノールを着火剤の代わりにするのは危険なのでやめましょう。

 

↑明るいとき

↑暗いとき

 

 

溶剤ではない着火剤

一方で、溶剤(メタノール)を使用していない着火剤もあります。

パラフィンと呼ばれる蝋のような油脂類を用いたものや、

アルカンと呼ばれる液化ガスを用いた着火剤です。

 

着火剤の成分によって着火のしやすさや持続時間、においが違います。

 

 

使用する際は注意を

先にも書きましたが、絶対に摂取は厳禁です。

また、着火剤で特にジェル状のものは非常に火が点きやすいです。

火を起こす際はとても便利ですが、万が一にも人や物に燃え移れば大変なことになります。

必ず近くに消火できるものを用意し、十分に注意した上で使用するようにしてください。

 

↑着火剤は、探しなおしたら、ちゃんとあったようです

 

 

今回の漫画で登場した溶剤の基本データはこちら!

エタノール

メタノール

メチレンクロライド

 

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