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有機溶剤
2017.06.26
MEKについて
MEKとは
MEKとは「メチルエチルケトン(Methyl Ethyl Ketone)」の略で、化学の分類で言うとケトン類に分類されます。
ケトン類と言えば、除光液に含まれるアセトンもこの仲間です。
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ケトン類は樹脂を溶かす力が強い種類で、MEKも同様に樹脂を溶かす力が強いため、塗料やシンナー、接着剤の原料として利用されています。
MEKの毒性
MEKは毒物劇物取締法で、劇物として指定されている薬物です。
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個人的に入手しようとすると、身分証明書の提示が必要になったり、対面での購入が義務付けられ、厳しく管理されています。
また一般企業でも同様に、販売の際は毒劇物の販売許可証を持っていなければ販売することはできません。
(ちなみにMEKは毒劇物に指定されていますが、アセトンは毒劇物ではありません)
MEKは蒸気を吸い込んだり飲み込んだりしてしまうことで、人体に有害になります。
またMEKを継続的に使用することで神経系に影響を来す可能性もあります。
有機溶剤中毒予防規則に指定される溶剤でもあるので、取り扱いには注意が必要です。
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東日本大震災の影響
2011年3月に日本列島を襲った東日本大震災は、多くの人と地域に影響を与えましたが、一部の溶剤にも影響を及ぼしました。
その中の一つがMEKです。
MEKを製造する工場の一つが東北地方にあり、そこがダメージを受け生産できなくなってしまったのです。
MEKは多くの塗料メーカー、インクメーカー、接着剤メーカーなどが使用していたため、MEKの不足はかなりの混乱を招きましたが、幸いにも中国をはじめとするアジア地域からMEKを輸入し、この難を逃れることができました。
災害時の対応について、こういった部分でも入念な対策が必要になるということを再確認しなければなりません。
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