アセトンとは
アセトンとは、ケトンの分類の中でも1番単純な構造を持っています。
分子が小さいので溶けやすく、水にも、ほとんどの油脂にも溶けるので、様々な用途に有機溶媒として用いられている物質です。
別名、ジメチルケトンや、2-プロパノンとも呼ばれます。
アセトンの用途
親水性と親油性どちらも兼ね揃えている為、その用途は多岐にわたります。
たとえば、女性にはなじみの深い、マニキュアを落とすための除光液があります。マニキュア=塗料を落とすのに最適なのです。
ただ、手の油も一緒に溶かして落としてしまうので、乾燥しやすいという声が聞かれます。
また、車やバイクのメンテナンスにもアセトンは使われることがあります。オイル汚れなどを落とす役割を果たすのです。
他にも、生き物を脱脂(油を落とすこと)して標本をつくるのに使われたり、実験器具などの洗浄に使われたり、水と混ざらない溶剤を混ぜる際に使われたりもします。
アセトンの危険性、アセトンの毒性
火気厳禁(消防法:危険物第四類第一石油類水溶性)
アセトンの引火点は-20℃と、常温でも引火します。更に揮発性も高いので、使用時は必ず換気をして、火気がないことを確認してから使いましょう。
また、消防法でも指定されており、決められた量以上の貯蔵は消防署への届け出が必要な上、
危険物取扱者乙四類か、甲種の免許を持っている人がいないといけないので注意が必要です。
有害性について
アセトンは有機溶剤中毒予防規則の第二種有機溶剤に指定されており、毒性が高いとされています。
そのため一定濃度以上のアセトンを扱う際は、法律上様々な措置をとる必要があります。
たとえば、専用の保護具をつけたり、換気設備を整える、作業場のアセトン濃度を定期的に計測したり、作業者に特殊健康診断を受けさせなければならないのです。
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アセトンの販売について(2023/03/15追記)
アセトンは引火性が高く、また火薬の原料となるため一般には販売していません。
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使用用途ごとにアセトンの代わりとしてお使いになれる製品がございます。
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住宅施工業者が、改修工事後に養生テープを剥がしたら、床のワックスの一部が一緒に剥がれて‟部分剥離”してしまい、ダメージ部分と非ダメージ部分との間に‟色具合の差”や‟僅かな段差”などの不具合が生じてしまいました。業者は「アセトン洗浄して床面全体をきれいにした後で、水性ワックスを塗って原状回復したい」と言っていますが、この方法は有効でしょうか?(業者は一応、部分的なパッチテストみたいなことをして「結果は良好だった」と言っています)。引火性や有毒性も高いようなので、ちょっと心配しています。一般住宅の床面全面をアセトン洗浄するときの‟注意事項”などがありましたら、ご教示ください。(作業中の注意もさることながら、将来の‟ワックス塗り直しメンテ”時の注意事項にも興味を持っています。)よろしくお願いいたします。