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身近な有機溶剤

2026.03.24

イラン情勢の悪化によるエタノール、変性アルコールの品薄と代替品を解説

米国とイスラエルによる2026年2月28日のイラン攻撃から、イラン情勢は急速に悪化し、原油の海上輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上封鎖されました。エタノールや変性アルコールを始め、多くの石油化学品の供給状況に不安が広がっています

エタノールの供給状況の見通しと、代替品についてわかりやすく解説します。

エタノールとは?

エタノールを解説する図

エタノールは、アルコールの一種で、エチルアルコールや酒精とも呼びます。お酒の主成分として身近な存在ですが、工業用としても使われる有機溶剤でもあります。

常温で液体、無色透明です。水と油の両方に溶けやすい性質があります。工業用としては、エーテル・エステル・セルロイドなどの抽出やワニス・インキの溶剤、化粧品原料、洗浄剤、燃料などの幅広い用途に使われています。

変性アルコールとは

変性アルコールの解説図

工業用アルコールの一つで、酒類への転用防止のための添加剤を、エタノールに加えた混合溶剤です。酒税相当の加算額がないため安価です。主成分はエタノールのため、エタノールが入手しづらくなれば、変性アルコールも同様に入手しづらくなります。

エタノールと変性アルコール、工業用アルコールについては別記事「エタノールとは?工業用と飲用の違い、成分などについてわかりやすく解説」で詳しく解説しております。

エタノールの供給状況

エタノールの供給状況の解説図

ホルムズ海峡が封鎖されたことにより、エタノールに出荷制限がかかり、価格が3月上旬から急上昇しています。同海峡封鎖が長期化すれば、4月中旬~5月にかけて原料の入手が困難になると考えられます。

供給不足、価格高騰の背景

エタノールの代表的な製造方法としては、エチレンと水から合成する直接水和法と、エチレンと硫酸から硫酸エステルをつくり、それを加水分解することで合成する硫酸法(間接水和法)があります。

いずれの方法でも共通する原料のエチレンは、原油を分留してできたナフサを分解してつくります。

日本は、原油の大半をホルムズ海峡を経由するものに頼っているため、今回の同海峡の封鎖により、原油を原料とするエタノールも供給が不足し価格が高騰しているのです。

※エタノールには、原油ではなく、石炭を原料として製造されるものもあります。こちらは、原油の供給状況の影響を受けません。

エタノール、変性アルコールの代替品

三協化学の商品のうち、エタノール、変性アルコールの代替品は以下の通りです。

商品名 特長
エタコール7
  • 有機則、特定化学物質障害予防規則(特化則)非該当
  • エタノール主成分
  • 洗浄力と乾燥性に優れる
  • 臭いが穏やか
  • 各種変性エタノールの代替品として使用可能
電子部品用洗浄剤F-1
  • エタノール濃度99.5wt%以上
  • 有機則、特化則非該当
  • 無水エタノールの代替品として使用可能

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