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洗剤・溶解・剥離
2026.05.20
潤滑油の種類とイラン情勢の影響、洗浄方法をわかりやすく解説
摩擦を少なくするための潤滑油は、余分なエネルギーの消費を抑えられる他、機械や道具への摩擦によるダメージを減らせるため、さまざまな分野で使われています。一方で、余分な潤滑油や古くなった潤滑油は、きれいに洗浄する必要がありますが、潤滑油は簡単には落とせません。この記事では、潤滑油の種類と落とし方、また昨今のイラン情勢との影響について解説します。
潤滑油とは?

潤滑油は、物体と物体がこすれ合うことで生じる摩擦を少なくするために使う油です。余分なエネルギーの消費を抑えます。また、機械や道具の摩耗を防ぎ、長持ちさせます。さらに、冷却や防錆、洗浄、異物の除去などの目的でも、さまざまなものに使われており、私たちの社会を支えています。身近なものだと、自動車のエンジンオイルも潤滑油の一つです。
潤滑油は、一般的にベースオイル(基油)が8~9割、添加剤が1~2割で構成されています。潤滑油の性能は、ベースオイルと添加剤の種類と配合によって大きく変わり、使用目的に応じてさまざまな組み合わせで調合します。
ベースオイルによる分類

潤滑油は、ベースオイルの違いにより石油系と非石油系に大きく分けられれます。このうち石油系が潤滑油のほとんどを占めます。
石油系は鉱物油(鉱油)と合成油に分けられます。鉱油は、石油の生成により得られる油分であり、パラフィン系やナフテン系などに分けられます。合成油は、化学合成により生産された油分です。石油原料を分解、生成、合成することで得られます。炭化水素系やエステル系、エーテル系、シリコーン系、フッ素系などに分けられます。
非石油系として、植物油や動物油があります。
イラン情勢の影響
潤滑油の大半が石油由来のベースオイルも用いて製造されています。しかし、イラン情勢の悪化により、日本で使う石油の大半が通過するホルムズ海峡が事実上封鎖されたことで、潤滑油の供給状況に不安が広がっています。
潤滑油の用途
潤滑油はあらゆる機械に用いられていますが、主な用途は下記の通りです。
| 用途 | 特徴 |
| 油圧作動油 | 圧力を伝達するために油圧システムで用いる。摩擦防止、防錆、温度制御などの役割もある |
| タービン油 | 水力や蒸気、ガスタービンの潤滑に用いる。高温や高速回転に耐える |
| ギヤ油 | ギヤボックスや伝動装置の摩耗を防ぎ、スムーズに動かすために用いる。高圧負荷に耐える |
| 真空ポンプ油 | 真空ポンプ内部の潤滑と密封のための油です。蒸気圧が低く、優れた酸化安定性と防錆特性を持つ |
| 食品機械用潤滑油 | 食品加工の機械で使うため、非毒性で食品と接触しても安全な成分でできている |
| 電気絶縁油 | 絶縁のための油で、高電圧下でも使えるもの。変圧器やコンデンサに用いる |
| 切削油 | 金属の切削で使う潤滑油 |
| 防錆油 | 金属の表面を薄く覆うことで、錆を防ぐ |
| ガソリンオイル | エンジンの摩耗を防ぐ |
潤滑油の洗浄
潤滑油の洗浄にご使用いただける弊社の製品は以下の通りです。なお、イラン情勢の影響を受けにくいものを紹介しておりますが、日々状況が変化しておりますことをご了承ください。
| 製品名 | 洗浄性 | 乾燥性 |
| メタルクリーナー600 | ◎ | ◯ |
| メタルクリーナー700 | ◯ | ◎ |
まとめ
潤滑油は、機械の性能維持や寿命延長に欠かせない存在ですが、その一方で、使用後の洗浄は想像以上に手間がかかるものです。特に近年は、原料となる石油の供給不安といった外部環境の影響もあり、潤滑油そのものだけでなく、洗浄工程においても安定した対応が求められています。用途や種類に応じた潤滑油の特性を正しく理解し、それに適した洗浄方法を選ぶことが、効率的かつ安全な作業につながります。洗浄性や乾燥性のバランスを考慮した溶剤選定も重要なポイントとなるため、状況に応じてメタルクリーナー600やメタルクリーナー700のような製品の活用も検討してみてください。
潤滑油の洗浄方法や、メタルクリーナーシリーズについては、下記リンクよりお気軽にお問い合わせください。
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