洗浄機について

工業用洗浄機について

「洗浄機」と言っても、食器洗浄機や、野菜洗浄機、高圧洗浄機などたくさんあるので、今回は溶剤などと併せて使うこともある、「工業用洗浄機」に絞って解説していきます。

 

〇洗浄機の種類

超音波洗浄機

こちらは比較的耳にする洗浄機ではないでしょうか。この洗浄方法は、超音波の「物理的作用」と「洗浄剤本来の作用」の組み合わせで、最大限の効果を発揮します。

周波数の種類は19kHz~3MHzと同様で、対象の汚れや素材によって使い分けます。

方法、価格帯、ともに比較的導入しやすいのが特徴です。

 

振動子から発生する超音波によって対象物に超微振動を伝えて、細かな気泡(キャビテーションと呼ばれる)を発生させます。キャビテーションが弾ける際の物理力によって細部汚れや頑固吸着物を剥離します。

 

 

【目的】

人の手によって除去できない微細な汚れや吸着物を引きはがすことが目的です。また、人が洗浄している工程からの機械化や、洗浄クオリティの統一のために導入する場合もあります。

<具体例>

  • グリース油、プレス油などの除去に
  • 塗装治具の剥離
  • 接着剤の除去
  • 樹脂加工における機械やノズルの洗浄に
  • 静電気付着物の除去に
  • ヒゲバリ等軽バリの除去に
  • バフ粉やモールドカスの除去に
  • 溶剤グレードは上げられないが洗浄効果を高めたいときに

【NG対象】

  • ノイズがダメージとなるもの
  • 超音波が素材を腐食させるもの
  • 洗浄対象物が大きすぎるもの

 

【よく使用される洗浄剤】

様々な洗浄剤で使用が可能ですが、引火点が低いものに関しては、防爆仕様にするなど安全面を考慮する必要があります。

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メタルクリーナーシリーズ

樹脂洗浄の際、塩素系臭素系洗浄剤をご使用中の方におすすめ!塩素系や臭素系洗浄剤の代わりに樹脂を洗浄できる環境対応型洗浄剤です。

 

ファインゾルWシリーズ

剥離剤分野強アルカリ強酸などの水系洗浄剤や、塩素系の洗浄剤をご使用中の方におすすめ!水系洗浄剤や塩素系洗浄剤の代わりに剥離ができる環境対応型の剥離剤です。

 

 

 

 

 

揺動・対流洗浄機

ワークを上下動させることにより、溶剤が流れを受け、汚れを洗い流す仕組みです。粗洗浄や比較的大きめのサイズのものを洗浄するのに向いています。

 

ワークを乗せた台が上下動することにより、液に対流が生まれ(また、ワーク自身が対流を受けて)汚れを洗い流します。更に超音波を底部に充てれば筒状の内部や深穴の洗浄にも効果を発揮します。

 

【目的】

粗洗浄、二次洗浄、簡易洗浄に最適です。

<具体例>

  • 人がかかりきりで籠洗浄をしている工程の自動化に
  • 長穴や袋穴など液を対流させると効果的なワークの洗浄に
  • 既存設備にプラスαの後付ユニットとして

 

【NG対象】

  • 微細物の洗浄
  • 傷厳禁のもの(共擦りが起こる) ←※冶具で回避可能

 

【よく使用される洗浄剤】

様々な洗浄剤がご使用いただけますが、物理的な効果は大きくありませんので、化学的に相性の良い適切な洗浄剤の選定が重要です。

 

 

 

蒸気洗浄機

塩素系・臭素系、フッ素系やアルコール類など、蒸留再生可能な溶剤と組み合わせて使用する仕上げ洗浄用の機械です。仕上げ洗浄に用いられることも多く、精密洗浄に最適です。

 

超音波ゾーンで超音波洗浄し、表面汚 れを剥離します。気化した溶剤が蒸気ゾーンで対象物に付着、液化して油分を落としながら下に落ちてきます。

 

【目的】

精密洗浄・仕上げ洗浄

<具体例>

  • より徹底的に脱脂したいとき
  • 液を再生しながら洗浄したいとき
  • 乾燥工程もあるオールインワンタイプの機械がいいとき

 

【NG対象】

  • 浮遊性の付着物があるもの
  • 付着物の比重が溶剤よりも重いもの
  • 汚れがひどい物

 

【よく使用される洗浄剤】

塩素系、臭素系、フッ素系洗浄剤やIPAなどのアルコール系洗浄剤がよく使用されています。沸点が低く蒸気化しやすいものが好まれます。

 

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ファインゾルCⅢ

環境対応品として、塩素系や臭素系洗浄剤の代替品として使用できます。

 

 

 

 

 

 

シャワー洗浄機(精密)

プリント基板の洗浄(フラックス洗浄など)などに使用されます。また、水系洗浄機では最も一般的な洗浄機です。

 

ダメージに弱い洗浄対象物に対して用いる洗浄方法です。汚れがひどくないものや、すすぎ工程、仕上げ工程などに使います。

 

【目的】

  • 精密洗浄
  • 水系洗浄機

 

<具体例>

  • 超音波振動がダメージを与えてしまうような対象物の洗浄に
  • デリケートな半導体機器やガラス繊維等を洗浄したい
  • 基板のフラックス洗浄に
  • 水溶性加工油の洗浄に
  • パーティクルの除去など、仕上げ洗浄に

 

【NG対象】

  • 引火点の低い(マイナス)溶剤での洗浄
  • 汚れがひどいもの

 

【よく使用される洗浄剤】

水系洗浄剤、アルコール系洗浄剤、フッ素系洗浄剤など、基本的に洗浄力を求めないタイプの洗浄液が用いられます。

 

 

 

 

減圧洗浄機(精密)

微細孔や袋穴の開いた部品や、薄く密着した部品の洗浄や乾燥を行う場合に使用されます。また、溶剤系洗浄剤の安全増し機能として活用されています。超音波洗浄機や蒸気洗浄と併用して使用されることが多いタイプです。

密閉槽内が減圧されているので、細かい孔の空気が抜けて洗浄液がしっかり入り込み、孔の中の洗浄が可能になります。キャビテーションのアタック力が強まるので洗浄力が高まるとも言えます。

 

【目的】

  • 精密洗浄
  • 溶剤系洗浄機の安全増し機能

 

<具体例>

  • 袋穴や微細孔に、汚れも洗浄液も残したくないとき
  • 薄く重なった部品の洗浄に
  • 複雑な形状の製品を洗浄したいとき
  • 洗浄液が危険物に該当するとき

 

【NG対象】

  • 粗洗浄
  • ダメージを受けやすい洗浄対象物

 

【よく使用される洗浄剤】

炭化水素系洗浄剤などの溶剤系洗浄剤

 

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メタルクリーナーシリーズ

塩素系臭素系洗浄剤脱脂をしている方におすすめの洗浄剤です。環境対応型洗浄剤として、塩素系や臭素系洗浄剤の代わりとしてお使いいただけます。

 

 

 

 

枚葉式洗浄機(精密)

プリント基板の洗浄(フラックス洗浄など)などに使用されます。細かなパーティクル除去に効果を発揮します。

ダメージに弱い洗浄対象物に対し用いる洗浄方法です。すすぎ工程や仕上げ工程に用います。

 

【目的】

精密洗浄

<具体例>

  • シリコンウエハーの洗浄に
  • 半導体関連に
  • レンズの洗浄に
  • 完全脱脂に近づけたいときに
  • かけ流しの洗浄がしたいときに
  • 微細なパーティクル除去に

 

【NG対象】

  • 粘質油分や汚れの酷いもの

※予備洗浄してから投入することをオススメします

 

【よく使用される洗浄剤】

純水

 

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この記事へのコメント

  • 超音波洗浄 より:

    超音波洗浄で機械部品の洗浄を検討している者です。

    貴社メタルクリーナーシリーズでは、超音波洗浄機で使用可能としているのはどの番手になるのでしょうか。

    • sankyo管理者 より:

      >>超音波洗浄様

      コメントありがとうございます。
      お使いの超音波洗浄機が防爆仕様であればすべての番手お使いいただけます。
      (引火点が40℃以上の洗浄剤で、かつ使用中液温が引火点を超えなければ防爆仕様でなくても問題ありません)
      ただ、超音波洗浄機の発振子が使用中熱を持ち液温が上がる可能性がございますので注意が必要です。

      • 超音波洗浄 より:

        弊社の超音波洗浄機は防爆仕様ではないので、引火点が40℃より高い2石以上の製品を目安に選ぶことになるのですね。

        ありがとうございました。

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