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ファインゾルCⅢシリーズはフッ素系溶剤で、従来のフッ素系溶剤であるHCFC-225やHFC-365mfcの代替として使用できる製品です。
従来のフッ素系溶剤と比較し、オゾン層破壊係数(ODP)、地球温暖化係数(GWP)が非常に低く、地球環境にやさしいフッ素系溶剤です。
また、従来品よりも洗浄力が高く、スムーズに切り替え可能です。
代表グレード
商品名 | ファインゾルCⅢ-100 | ファインゾルCⅢ-200 |
沸点 | 39℃ | 39℃~ |
消防法 | 非該当 | 非該当 |
有機則 | 非該当 | 非該当 |
特徴 | 蒸留再生可能 | ファインゾルCⅢ-100よりも安価品 |
※有機則・・・有機溶剤中毒予防規則
用途
- 金属加工油の脱脂洗浄
- 電子部品・光学部品の洗浄
- 仕上げ洗浄・乾燥
- フッ素系樹脂・オイルの希釈溶媒
- ドライクリーニング溶剤
- シリコーンオイルの希釈溶媒
- フラックス洗浄
- 各種断熱材の発泡剤
- シリコンオイルの希釈
特長
- フッ素系洗浄剤ファインゾルCⅢシリーズは環境に優しい次世代のフッ素系洗浄剤です。
- オゾン層を破壊するHCFC-141b、HCFC-225の代替洗浄剤として、また、温暖化係数の高いHFC-365の代替として使用可能です。
- 従来のフッ素系洗浄剤と比較し、洗浄性能が高く、フッ素系洗浄剤の強みである不燃性、速乾性、低毒であるという特徴はそのままで、あらゆる用途に使用することができます。
代替可能な溶剤
以下の有機溶剤の代替品として使用可能です。
- HCFC-141b
HCFC-225(AK-255)
HFC-365mfc
その他フッ素系溶剤- 1-ブロモプロパン
臭素系洗浄剤
ジクロロメタン(塩化メチレン)
トリクロロエチレン(トリクレン)
パークロロエチレン(パークレン)
荷姿
荷姿 | ペール缶 | ドラム |
ファインゾルCⅢ-100 | 22KG | 要相談 |
ファインゾルCⅢ-200 | 18KG | 220KG |
HCFCについて
モントリオール議定書に基づき、1988年にオゾン層保護法を制定して、1989年7月からオゾン層破壊物質の生産・輸出入の規制を開始するとともに、その需要を円滑かつ着実に削減していくための施策を行っています。中でもHCFC(=ハイドロクロロフルオロカーボン)は2020年までに全廃することとされています。
発泡用途のHCFC-141bは日本において既に2003年末までに生産・輸入が中止されています。洗浄用途のものは2004年以降も生産・輸入が認められていましたが、段階的に生産・輸入枠を削減し、2010年で全廃されています。
HFC-365について
HCFC-141bやHCFC-225の代替品として使用されていた製品ですが、2016年に行われたG7富山環境大臣会合により、「ハイドロフルオロカーボン(HFCs)の段階的な削減に係るモントリオール議定書改正を今年採択することを支持し、今年のICAO総会において世界的な市場型の措置に関する合意の重要性を強調しています。さらに、国内の適応を効果的に推進するための組織的対応・制度を強化することの重要性を確認。(環境省HPより抜粋)」と、今後HFC-365を含めHFCそのものが規制されることは確実となっています。
補足記事
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