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化学用語解説
2017.02.01
相溶性と非相溶性
相溶性とは
相溶性(そうようせい)とは、二つの違う液体が溶けて混ざり合う性質のことです。
その名の通り非相溶性は、二つの違う液体が混ざり合わない性質のことを言います。
水と油
例をあげると、水と油です。この二つはどれだけかき混ぜても溶けあうことはないので、非相溶性だと言えます。


↑混ぜても図のように混ざり合うことはありません↑
水と油が溶けあうようにするには、界面活性剤が必要になります。
たとえば家庭用の食器用洗剤が界面活性剤です。
油汚れのついた食器を水ですすいでも油はとれませんが、食器用洗剤という界面活性剤を使用することで油と水が混ざり、油がスルスルと落ちるのです。

他にもこのような例は身近にあって、たとえばマヨネーズも相溶性と界面活性剤を利用しています。
通常油と酢は混ざりませんが、卵を入れることで、卵に含まれる「レシチン」という物質が界面活性剤の役割を果たし、相溶性になるのです。
ちなみに上の写真の水と油に界面活性剤を入れるとこうなります↓

どれだけ混ぜても混ざらなかった水と油が綺麗に混ざりました。
相溶性と洗浄
工場などで油を使用して金属の加工や樹脂の加工を行うことがありますが、最終的にその油は製品化される前に洗浄して落とさなければいけません。そこで相溶性が応用されています。
油は炭化水素と呼ばれる種類の物質に分類されますが、この油を落とす洗浄剤(溶剤)も同じ炭化水素系の溶剤で洗浄することが多いです。
これは同じ種類のため、お互いに溶けやすいという相溶性が活かされているのです。

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非常にわかりやすい記事でした。ありがとうございます。
一点質問があります。
油(炭化水素)を炭化水素で溶かすということが相溶性であることは分かりました。
塗料に含まれる樹脂?がシンナーのような希釈剤で溶けるのも同じ相溶性という原理なのでしょうか?
うまく説明できませんが、油を油で溶かすということがあるように、樹脂をシンナーで溶かすことも同じような原理なのかと疑問に思いました。
>>某大学2年生様
コメントありがとうございます。
お化粧(油性)を化粧落とし(クレンジングオイル=油)で落とすのも相溶性ですし、
仰る通り塗料に含まれる樹脂がシンナーなどで溶けるのも同じ相溶性です。
相溶性はSP値という数字で確認することができます。
この値が近いほど相性がよく、よく溶け合います。
例えばホワイトボードに書いた文字が消えないとき、書いた時と同じペンでなぞってから拭き取ると消える、というのも
乾いたインクが、同じSP値の成分によって溶け、消せるようになる、という原理です。
防錆剤としての界面活性剤の性質を調べています。
界面活性剤単独では水にほとんど解けず防錆作用を発揮しませんが、有機溶剤に溶かしてから水に入れると、水中に分散し防錆効果が出ます。エマルジョン形成までいかなくても、ミセルを形成しているものと推定しています。
この場合、界面活性剤が水中に分散すること自体を「可溶化あるいは、相溶化」と呼ぶことは可能でしょうか?
>>S Hirano様
コメントありがとうございます。
ミセル形成していれば、相溶化と呼んで問題ないかと思います。