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化学用語解説
2017.01.27
塗料について①
建築塗料の種類
塗料はその目的に応じて、様々な種類があります。
塗料を選ぶ際は、使う場面や予算、安全性などを考慮して、それらに合った特性をもつ塗料を選んでいきます。

アクリル塗料
価格が比較的安いということもあり、過去に汎用的に使用されていた塗料です。現在では、他のグレードの高い塗料の価格もだいぶ下がってきたので、建築塗料で使用されるケースは少なくなってきました。
・耐用年数:5~8年程度
ウレタン塗料
ウレタン塗料は柔らかく建築材料としてはひび割れなども少ないので、扱いやすいと広く一般的に使用されてきた塗料です。シリコン塗料と比べると変色はしやすい傾向にあります。
・耐用年数:7~10年程度
シリコン塗料
耐用年数も長く、価格もウレタン塗料と変わらなくなってきたので、現在市場で一番使われている塗料です。汚れを寄せ付けないという特性を持っているので、一般建築、戸建ての塗り替えなどにも頻繁に使われます。
・耐用年数:10~15年程度
エポキシ塗料
密着性、耐薬品性に優れている塗料です。塗膜は非常に硬く仕上がるため、床塗料や、素地との密着性を上げるための下塗り塗料などで使用されます。ただ、紫外線に対する耐候性がほとんどなく黄変しやすいため、壁面など光が当たる場所には適しません。
フッ素塗料
耐久性に優れた塗料で様々な機能を持った塗料です。高価なので一般建築に使用される場面は少ないですが、東京ゲートブリッジなどの橋梁、スカイツリーなどの高層建築に採用されています。
・耐用年数:15~20年程度
水性塗料
希釈にシンナーを使用せず水で希釈できる塗料です。シンナーを使用しないことにより、VOC(*1)削減などに繋がり、大幅に環境対策に繋がります。希釈は水でできるので、環境面だけでなくコスト的にも溶剤よりも使用しやすいというメリットがあり、一般建築の外壁及び内装はほぼ水性塗料の採用が進んでいます。耐用年数は溶剤系の塗料と比較すると落ちます。
弱溶剤塗料
塗料用シンナーで希釈が可能な塗料です。ラッカーシンナーやエポキシシンナーなどは「強溶剤」と呼ばれますが、灯油に近い成分が原料である弱溶剤塗料にすることでより環境に優しい塗料になります。また、弱溶剤塗料の上に強溶剤系の塗料を重ね塗りしてしまうと、強溶剤系の塗料が弱溶剤塗料を溶かしてしまうので、塗る際は注意が必要ですが、逆に弱溶剤塗料を塗る際は前に塗った塗料を溶かしづらいので一般的に扱いやすい塗料と言われています。一般建築の鉄部などに使用されることが多いです。
*1・・・VOCとは、揮発性有機溶剤のこと
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コメント
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弱溶剤とか強溶剤の「弱」とか「強」って何を意味しているんですか?
溶剤の強さだとしたら、弱い溶剤の存在意義がわかりません。
>>べべ様
コメントありがとうございます。
仰る通り、溶剤の溶解力の強さを言っています。
弱溶剤の代表的な溶剤は「塗料用シンナー」と呼ばれるペンキによく使われるもので、
強溶剤の代表的な溶剤は「ラッカーシンナー」と呼ばれるラッカー塗料によく使われるものがあります。
何故強弱共に存在しているかというと、もしべべ様が女性の方なら経験がおありになるかもしれませんが、
マニキュアを塗る際、ベースコートを塗って、色のついたマニキュアを塗り、そのあとトップコートを塗ります。
しっかりマニキュアが乾いていても、トップコートが強いと、乾いたマニキュアを溶かして色落ち、色ムラの原因となってしまいます。
下に塗った塗料の層を乱さずに、上に塗料を載せたり、
あるいは下の層を侵さずに上の層だけ塗料を落としたいとき、弱溶剤は活躍します。