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化学用語解説
2026.06.04
塗料とは?種類と洗浄方法をわかりやすく解説
物体に色を塗ったり、保護したりするために用いる塗料について、わかりやすく解説します。
目次
塗料とは

塗料とは、対象物を保護したり、美しく見せたり、耐候性や耐薬品性、耐火性などの機能を持たせるために、表面に塗布(塗装)するものです。顔料、樹脂、添加剤、希釈剤の4つの成分で構成されています。
顔料
顔料とは、着色剤のことです。さびの発生を防ぐものや塗料の量を増やすもの、光沢や粘度の調整をするものもあります。このような役割の違いにより、着色顔料、体質顔料、さび止め顔料、骨材の4種に分かれます。
| 顔料の種類 | 概要 |
| 着色顔料 |
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| 体質顔料 |
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| さび止め顔料 |
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| 骨材 |
|
樹脂
樹脂は、塗料の乾燥後に塗膜になるものです。塗料の耐久性を高め、塗料の骨格をつくります。樹脂には、アクリルやウレタン、シリコン、エポキシなどさまざまな種類があり、用途や目的によって使われる樹脂が異なります。
添加剤
添加剤は、塗料の性能を補助的に向上させるために加えられるものです。沈殿防止剤やたれ防止剤などさまざまな種類があります。
希釈剤
希釈剤は、樹脂を溶かしたり、薄めたりする液体です。溶剤系と水系に分けられ、溶剤系には、炭化水素系やアルコール系などがあります。
塗料とペンキの違い

塗料とペンキは、似た意味の言葉として使われますが、厳密には少し違いがあります。
塗料は、対象物を保護したり、美しく見せたり、機能を持たせたりするために表面に塗るものの総称です。一方で、ペンキは塗料の一種で、主に一般家庭やDIYなどで使われる比較的身近な塗料を指す場合が多いです。
塗料の種類と洗浄
塗料の代表的な種類は次の通りです。

アクリル塗料
アクリル塗料は、アクリル樹脂を用いた塗料です。価格が比較的安く、手軽に扱えるということもあり、過去に汎用的に使用されていた塗料です。比較的耐久性が低く、耐用年数は5~8年程度であり、ツヤ落ちも早いというデメリットがあります。現在では、他のグレードの高い塗料の価格もだいぶ下がってきたので、建築塗料で使用されるケースは少なくなってきました。
ただし、短期間で解体する予定の建物やコストを抑えたい新築建売住宅などで使用されることもあります。
アクリル塗料の希釈や洗浄には、アクリルシンナーが適しています。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を用いた塗料です。耐用年数は7~10年程度であり、アクリル塗料よりも耐候性や耐久性に優れています。柔らかく密着性が高くひび割れが少ないため、木部や雨どいなどの細かい塗装によく使われます。アクリル塗料などの塗膜の上にも、下地作りなしに直接塗装できるため塗装業者に好まれています。一方で、シリコン塗料と比べると変色しやすい傾向があります。
ウレタン塗料の希釈や洗浄には、ウレタンシンナーが適しています。
以下のように、実際にウレタン塗料の希釈洗浄用途で、弊社NTXウレタンシンナーをご採用いただいております。
採用実績:ウレタン塗料、ラッカー塗料の希釈・洗浄 NTXウレタンシンナー イラン情勢対応 レタンPGエコシンナー他代替
シリコン塗料
シリコン塗料は、シリコーン樹脂を用いた塗料で、アクリル樹脂をベースに、シリコン樹脂を混ぜてつくられたアクリルシリコン塗料が一般的です。耐用年数は、10~15年程度であり、耐熱性や耐候性、耐久性に優れています。
耐用年数も長く、ウレタン塗料との価格差が縮小したため、広く使われるようになってきました。汚れを寄せ付けないという特性を持っているので、一般建築や住宅の外壁塗り替えなどにも頻繁に使われます。
エポキシ塗料
エポキシ塗料とは、エポキシ樹脂を用いた塗料です。一般的に、エポキシ樹脂とポリアミド樹脂などの硬化剤を混ぜて使います。耐用年数は、5~20以上です。密着性、耐薬品性に優れていることが大きな特徴です。塗膜は非常に硬く仕上がるため、床塗料や、素地との密着性を上げるための下塗り塗料などで使用されます。ただ、紫外線に対する耐候性がほとんどなく黄変しやすいため、壁面など光が当たる場所には適しません。
エポキシ塗料の希釈、洗浄には、エポキシシンナーが適しています。
以下のように、実際にエポキシ塗料の希釈洗浄用途で、弊社のファインソルブEをご採用いただいております。
採用実績:エポキシ塗料の溶解 ファインソルブE イラン情勢対応 MEK・メタノール代替
フッ素塗料
フッ素塗料は、フッ化カルシウムが主成分の蛍石を原料とした塗料です。耐用年数が15~20年程度と、耐久性や耐候性に大変優れています。高価なため一般建築に使用される場面は少ないですが、東京ゲートブリッジなどの橋梁、スカイツリーなどの高層建築によく採用されています。
以下のように、実際にフッ素塗料の洗浄用途で、弊社のファインソルブEをご採用いただいております。
採用実績:ビニルエステル樹脂やゲルコート等の洗浄 ファインソルブE イラン情勢対応 アセトン代替
水性塗料
水性塗料とは、シンナーではなく、水を希釈剤とする塗料です。シンナーを使用しないことにより、VOC(揮発性有機化合物)削減などに繋がり、環境対策に繋がります。希釈は水でできるので、環境面だけでなくコスト面でも使用しやすく、一般建築の外壁や内装は水性塗料の採用が進んでいます。
一方で、耐用年数が3~10年と短く、塗膜の耐久性が低い、水を弾く素材には不向き、ツヤが落ちやすい、寒冷地の施工が難しい、塗装時に雨が降っていると流れてしまう恐れがあるなどのデメリットもあります。
以下の事例のように、水性塗料に混ぜる溶剤として、弊社のエコロソル300をご採用いただいております。
採用事例:水性塗料の添加剤 エコロソル300 REACH対応NMP代替
弱溶剤塗料
弱溶剤系塗料とは、塗料用シンナーという弱いシンナーで、希釈・洗浄できる塗料です。ラッカー塗料やエポキシ塗料などの強溶剤系塗料とは異なり、環境への負荷が小さいです。また、弱溶剤塗料の上に強溶剤系の塗料を重ね塗りしてしまうと、強溶剤系の塗料が弱溶剤塗料を溶かしてしまうので、塗る際は注意が必要ですが、逆に弱溶剤塗料を塗る際は前に塗った塗料を溶かしづらいので一般的に扱いやすい塗料と言われています。一般建築の鉄部などに使用されることが多いです。
弱溶剤系塗料の希釈洗浄には、エコ塗料用シンナーやエコ塗料用シンナー1000などが適しています。
まとめ
塗料は、見た目を美しく整えるだけでなく、対象物を保護し、耐候性や耐薬品性などの性能を持たせるために使われる重要な材料です。顔料、樹脂、添加剤、希釈剤といった成分の組み合わせによって性質が変わり、アクリル、ウレタン、シリコン、エポキシ、フッ素、水性、弱溶剤系など、用途に応じてさまざまな種類が使い分けられています。それぞれに特長や向いている用途があるため、塗装する場所や求める性能に合わせて選ぶことが大切です。塗料や洗浄・希釈に使う溶剤についてお困りのことがありましたら、下記リンクより、お気軽にお問い合わせください。
コメント
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弱溶剤とか強溶剤の「弱」とか「強」って何を意味しているんですか?
溶剤の強さだとしたら、弱い溶剤の存在意義がわかりません。
>>べべ様
コメントありがとうございます。
仰る通り、溶剤の溶解力の強さを言っています。
弱溶剤の代表的な溶剤は「塗料用シンナー」と呼ばれるペンキによく使われるもので、
強溶剤の代表的な溶剤は「ラッカーシンナー」と呼ばれるラッカー塗料によく使われるものがあります。
何故強弱共に存在しているかというと、もしべべ様が女性の方なら経験がおありになるかもしれませんが、
マニキュアを塗る際、ベースコートを塗って、色のついたマニキュアを塗り、そのあとトップコートを塗ります。
しっかりマニキュアが乾いていても、トップコートが強いと、乾いたマニキュアを溶かして色落ち、色ムラの原因となってしまいます。
下に塗った塗料の層を乱さずに、上に塗料を載せたり、
あるいは下の層を侵さずに上の層だけ塗料を落としたいとき、弱溶剤は活躍します。