NEWS

身近な有機溶剤

2026.03.16

イラン情勢の悪化による酢酸ブチル(酢ブチ)の品薄と代替品を解説

米国とイスラエルによる2026年2月28日のイラン攻撃から、イラン情勢は急速に悪化し、原油の海上輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上封鎖されました。酢酸ブチル(酢ブチ)をはじめ、多くの石油化学品の供給状況に不安が広がっています

酢酸ブチルの供給状況の見通しと、代替品についてわかりやすく解説します。

酢酸ブチルとは?

酢酸ブチルの解説図

酢酸ブチルとは、エステル系有機溶剤の一つで、酢ブチやブチルアセテートとも呼びます。常温では無色透明の液体です。高い樹脂溶解力を持ち、他の有機溶剤によく溶けます。リンゴやナシに含まれており、果実のような匂いがしますが、高濃度で吸い込むと頭痛や吐き気、めまい、意識喪失などを起こす恐れがあり、有機溶剤中毒予防規則(有機則)の第二種有機溶剤として規制されています。

ニトロセルロースや各種樹脂、エナメル、ラッカーなどの溶剤、合成皮革、接着剤、可洗壁紙などの製造、航空機塗料、有機酸、医薬の抽出、果実エッセンスなど幅広い分野で使われており、私たちの社会になくてはならない物質です。

酢酸ブチルについては、別記事「酢酸ブチルとは?成分や用途を中心にわかりやすく説明します」で詳しく説明しておりますので、併せてお読みください。

酢酸ブチルの供給状況

酢酸ブチルの供給状況の解説図

ホルムズ海峡が封鎖されたことにより、酢酸ブチルを含む、石油由来の多くの溶剤に出荷制限がかかり、価格が3月上旬から急上昇しています。同海峡封鎖が長期化すれば、4月中旬~5月にかけて原料の入手が困難になると考えられます。

供給不足、価格高騰の背景

酢酸ブチルは、原油由来のナフサを精製してできるプロピレンから作られるノルマルブタノール(n-ブタノール)を原料としています。日本は、原油の大半をホルムズ海峡を経由するものに頼っているため、今回の同海峡の封鎖により、酢酸ブチルの供給不足と価格高騰を招いています

酢酸ブチルの代替品

三協化学の商品のうち、酢酸ブチルの代替品は以下の通りです。

商品名 特長
ファインソルブE
  • 有機則、特定化学物質障害予防規則(特化則)非該当
  • 樹脂溶解力が高く、乾燥が早い
  • 浸漬やウエスでの拭き取りに使用可能
ファインソルブSB
  • 有機則、特化則非該当
  • 樹脂溶解力と乾燥性のバランスが良い
  • 浸漬やウエスでの拭き取りに使用可能
  • アルコール系溶剤を含まないため、アルコールと反応するイソシアネートを含む塗料・インキの希釈が可能

疑問・質問はお気軽にお問い合わせください

酢酸ブチルをはじめ、その他の有機溶剤の代替品についてもお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせバナー 詳しい内容やご質問・ご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください

コメントを入力する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CONTACT US

受発注に関するお問い合わせ・
その他のお問い合わせ

TEL 052-931-3111

製品に関する
お問い合わせ

TEL 052-931-3122

受付時間:平日8:30〜17:30