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化学規制

2026.03.18

CREATE-SIMPLEの活用方法と流れをわかりやすく解説~化学物質リスクアセスメント入門①

CREATE-SIMPLE(以下クリエイトシンプル)は、化学物質を取り扱う現場でのリスクアセスメント(RA)を支援するツールです。

クリエイトシンプルで実際にリスクアセスメントを実施しているが、「リスクアセスメントが法的義務だから」や「査察があるから」などの理由で、ただなんとなくクリエイトシンプルのⅠ~Ⅳの数値だけで判断している方も多いと思います。

この記事では、そもそも化学物質のリスクアセスメントの概要、具体的な方法、クリエイトシンプルの使い方などをわかりやすく解説します。

化学物質のリスクアセスメントの法的な位置付けは?

化学物質のリスクアセスメントの実施義務

化学物質のリスクアセスメントは、ラベル表示・SDS交付義務がある化学物質を取り扱う事業場で、事業者が自主的に実施しなければならないもので、労働安全衛生法で定められています。その他の危険・有害な物質についても、実施に努めることが求められます。

化学物質のリスクアセスメントについては、別記事「化学物質のリスクアセスメントとは?実施方法などをわかりやすく解説」でも解説しておりますので、併せてお読みください。

リスクアセスメントの基本的な流れ

法令に基づくリスクアセスメントの基本的な流れ

法令で定めているリスクアセスメントの基本的な流れは、以下の通りです。

危険性、有害性を把握する→ばく露の可能性を検討する→必要なリスク低減措置を検討する→リスクに見合った措置を講じる

重要なのは、どのツールを使うかや、どこまで詳しく評価するかは法令では規定されておらず、事業者に任されているという点です。リスクを見落とさずに、必要な判断をすることが事業者には求められています。

クリエイトシンプルは義務を果たすための入口・ふるい分けツール

クリエイトシンプルの役割と機能

クリエイトシンプルはあくまで一次評価(スクリーニング)ツールです。作業条件を入力し、ばく露濃度を概算推定、管理目標などとの比較で判定結果をⅠ~Ⅳで示します。

これにより、明らかに問題が小さい作業や、追加の検討が必要そうな作業を早い段階で見分けることができます

クリエイトシンプルの本来の役割は、個人ばく露測定などの実測や詳細な専門的評価が必要かどうかを判断するためのふるい分けツールです。

実測とクリエイトシンプルの関係

実測はクリエイトシンプルよりも信頼性が高いものの、費用と時間がかかる、専門知識が必要といったデメリットがあります。そのため、以下のようにクリエイトシンプルでふるいにかけます。

  • クリエイトシンプルで問題が小さいと判断できる場合→現時点の条件では追加の詳細評価が不要と判断できることがある
  • クリエイトシンプルで注意が必要と判断された場合→実測や専門家による詳細検討につなげる

クリエイトシンプルだけでリスクアセスメントが完結するわけではありません。

判定結果Ⅰ~Ⅳは次の行動を決める目安

クリエイトシンプルの判定結果Ⅰ~Ⅳは次に何を考えるべきかを示すサインであり、危険や安全を最終決定するものでも、製品や物質の優劣を示すものでもありません

判定結果の基本的な考え方は以下の通りです。

判定結果 考え方
判定Ⅰ 現在の条件下では直ちに追加措置が必要なリスクは高くないと考えられる※ただし、法令上の義務や個別規制は要確認
判定Ⅱ
判定Ⅲ 作業条件の見直しや保護具の強化、実測、専門的検討などを考える
判定Ⅳ

わからないことがあれば、ご相談ください

リスクアセスメントを進める中で、「この判定で十分なのか?」「実測は必要か?」「代替品として使ってもいいか?」などの疑問が必ず出てきます。

その判断を現場だけで抱える必要はありません、専門家や三協化学のようなメーカーに相談しましょう

クリエイトシンプルは、ここから先は専門的判断が必要かもしれないと気づくためのツールでもあります。

化学物質のリスクアセスメントやクリエイトシンプルについて疑問や質問があれば、どんな些細なことでも構いませんので、下記リンクよりお問い合わせください。

お問い合わせバナー 詳しい内容やご質問・ご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください

まとめ

  • 化学物質のリスクアセスメントは法的に求められているが、方法まですべて細かく決められているわけではない
  • クリエイトシンプルは化学物質のリスクアセスメントの入口として使うスクリーニングツール
  • クリエイトシンプルの判定Ⅰ~Ⅳは大まかな目安で「次の行動」を決めるための基準
  • 迷ったり、疑問に思ったりしたことは、専門家やメーカーに相談

クリエイトシンプルの判定結果が悪かったら使ってはいけない?

クリエイトシンプルを使っていると、「現行品と代替品を比べたら、代替品の判定が悪くなった。これは“使ってはいけない”ということ?」と思われる方がいます。

この疑問の背景には、OEL(許容濃度)と管理目標濃度などの基準値の違いがあります。

化学物質リスクアセスメント入門②では「製品の有害性をクリエイトシンプルで比較できるか」をわかりやすく解説します。(近日公開予定)

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