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有機溶剤
2017.03.27
メチレンクロライドについて
メチレンクロライドとは
メチレンクロライドは、溶剤の中でも珍しい、燃えにくいタイプの塩素系溶剤です。
電解によって製造された塩素を使って作られます。
無色透明の液体で、強力な溶解力を持ち、乾燥も早いですが、強い臭いを放ち、環境への負担が大きいとしてPRTR法に指定されています。
別名
- 塩化メチレン
- ジクロロメタン
- ジクロルメタン
- メチレンジクライド
- メチクロ
- 塩メチ
メチレンクロライドの用途
メチレンクロライドは燃えにくい溶剤であるというだけでなく、溶解力・脱脂力が強く、乾燥性も高いため、各種洗浄分野で特に活躍しています。
たとえば、医薬・農薬の中間体の抽出溶媒として、アクリル樹脂の溶着として、塗膜の剥離剤として、金属脱脂剤として、ガラス・セラミックスの洗浄剤としてなども使われています。
メチレンクロライドの危険性
平成26年11月1日から、メチレンクロライドは特定化学物質障害予防規則(特化則)に該当しています。
もともとメチレンクロライドは有機溶剤中毒予防規則に該当していましたが、発がん性の危険性から、更に使用上の規則の厳しい特化則に指定されたのです。
1,2ジクロロプロパンとメチレンクロライドを洗浄で使用していた印刷会社で、従業員が胆管癌を発症したケースもあり、使用、取り扱いには十分な注意が必要です。
そのため、最近では、メチレンクロライドを炭化水素系洗浄剤や水系洗浄剤、特殊洗浄剤へ切り替える作業場が増えてきています。
ですが、安全データシート(SDS)に則りしっかり管理、使用すれば比較的安全にお使いいただけます。
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