発泡ウレタン(ウレタンフォーム)の洗浄剤について

発泡ウレタン(ウレタンフォーム)はウレタン結合があり、洗浄が非常に困難です

従来は、ジクロロメタン(メチレンクロライド)が主に使用されていましたが、強力な洗浄力、速乾性がある反面、発がん性など高い有害性を持っています。

また、特定化学物質障害予防規則(特化則)に該当しており、管理コストが大幅にかかるという問題がありました。

 

この記事では、三協化学の発泡ウレタン(ウレタンフォーム)の洗浄に実績のある製品をまとめました。

各製品ごとに特徴があるため、対象の性質や使用状況により選定してください。

 

発泡ウレタンの洗浄について

発泡ウレタンは、主材(ポリオール)と硬化剤(イソシアネート)を化学反応させて製造されます。

硬化前の発泡ウレタンは洗浄しやすい傾向にありますが、洗浄剤にイソシアネートと反応する溶剤(アルコール系、アミン系、水など)を使用すると、その後の製造で硬化不良を発生する可能性があるため、洗浄剤の選定に注意が必要です。

硬化後の発泡ウレタンは硬化前の発泡ウレタンと比べると洗浄しにくく、強力な洗浄剤・剥離剤を用いる必要があります。また、状況によっては加温や超音波洗浄を行うことで洗浄できる場合があります。

 

洗浄剤の選定の際は、上記のことを考慮して選定する必要があり、現場の労働者の安全性を考えて、有機溶剤中毒予防規則(有機則)や特定化学物質障害予防規則(特化則)に該当しないことが重要です。

 

発泡ウレタン洗浄の対象

発泡ウレタンを洗浄する際に想定されるウレタンの種類や状態、洗浄箇所には以下のようなものが考えられます。

・1液型発泡ウレタン、2液型発泡ウレタン、無発泡ウレタン

・硬化前(未硬化、半硬化)、硬化後の発泡ウレタン(ウレタンフォーム)

・発泡ウレタンの注型機洗浄

・発泡ウレタンのノズル・ヘッド洗浄

・発泡ウレタンの金型洗浄

 

 

発泡ウレタン(ウレタンフォーム)洗浄剤の各種グレード

以下は、三協化学で発泡ウレタン洗浄に実績のある製品です。

洗浄対象となる発泡ウレタンの状態や、ご希望の消防法区分によって選定可能なものが変わります。

商品名のリンクをクリックすると三協化学の製品ページに移動します。

リンクのない製品は固有の製品ページがない製品です。

製品名洗浄可能なウレタンの状態消防法
レジーナMG硬化前(未硬化、半硬化)、硬化後第一石油類
レジーナDG硬化前(未硬化、半硬化)第二石油類
レジーナDPG-80硬化前(未硬化、半硬化)第二石油類
ファインソルブBA-100硬化前(未硬化)第三石油類
ゾルカスEP-110硬化前(未硬化、半硬化)、硬化後第三石油類

※上記の製品は全て有機溶剤中毒予防規則(有機則)、特定化学物質障害予防規則(特化則)に非該当です。

※SDSやカタログをご希望の場合は、問い合わせフォームよりご連絡願います。

 

発泡ウレタンはウレタンの状態や洗浄対象、洗浄剤の選定条件によって最適なものが変わります。

上記グレードからの選定が難しいようであれば、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。

弊社では新規配合の開発も視野に入れており、発泡ウレタン(ウレタンフォーム)洗浄のお困りごと解決に力を入れております。

 

発泡ウレタン(ウレタンフォーム)の実績

発泡ウレタン(ウレタンフォーム)の洗浄実績については以下のページに掲載しています。

具体的な採用事例に興味がございましたら、実績ページを参照してください。

実績製品名
発泡ウレタンのノズル部分の洗浄レジーナMG
発泡ウレタン(ウレタンフォーム)の混合窯の洗浄レジーナDG
発泡ウレタン等の製造設備の配管やホースに付着したウレタン樹脂の洗浄ファインソルブEM

※ファインソルブEMは各種グレード表では紹介しておりませんが、現行で使用している溶剤によっては、上記のグレード表以外の製品が適している場合があるという一例です。

ご不明点がございましたら、お問い合わせください。

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