【有機溶剤とサステナビリティ】 植物油エステルについて

植物油エステルとは?

植物油エステルとは、植物からできた油をエステル化したバイオディーゼル燃料(Bio Diesel Fuel;BDF)のことを言います。

バイオディーゼル燃料とは、動植物由来の資源を利用した燃料のことをいいます。一方、従来の燃料は、「化石燃料」といい、石油や石炭、天然ガスなど、長い年月をかけ、動物や植物の死骸が変化することでできる、限りある資源です。

サステナビリティを考えたときに、限りのある化石燃料を使わず、今ある植物や動物資源を用いて持続可能な社会を考えることが重要であり、注目されています。

特に植物からできた油を原料にした場合、植物は空気中の二酸化炭素と水、土壌中の養分、日光を糧に成長します。成長過程に二酸化炭素を吸収し、成長に役立てているという観点から、この植物を燃料として燃やした場合に排出される二酸化炭素と、成長中に植物が吸収した二酸化炭素を相殺できるという考え方があります。

元々地中深くに埋まっていた化石燃料を燃やすのと比べ、二酸化炭素排出量を総合的に抑えられるため、環境に良いとされています。

近年は、菜種油や大豆油等の廃植物油をエステル化して再利用し、軽油並みの燃料としてディーゼルエンジンに使用されたり、他の用途に応用されるようになってきています。

植物油エステルの作り方とは?

廃植物油をエステル化して、植物油エステルを作るためには、まずは廃植物油に含まれる天ぷらカス等の不純物を取り除くことが必要になります。

不純物を取り除いた後、廃植物油とメタノールを触媒のもとに反応させると、下記のような反応式のようなメチルエステル化反応が起こり、植物油エステルと副産物としてグリセリンおよび脂肪酸石鹸できあがります。

この結果、セタン価(ディーゼル燃料の自己着火性)が高く、粘度が低く、低温でも固まりにくい植物油エステルができあがります。

 

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