剥離について②

剥離剤とは

剥離について①」を読んでいただいてもわかる通り、化学的剥離方法で使う剥離剤には最低でも「溶剤系」と「水溶液系」の2タイプがあります。剥離剤には様々な種類があって、それぞれ性能も異なってくるので、素地、塗膜の種類、対象物の大きさ、作業環境や設備の違いによって使い分ける必要があるのです。

 

剥離剤の分類

使用方法別タイプ分類

  • 浸漬タイプ   ・・・対象物を剥離剤に浸け込み、剥離させるタイプ
  • ハケ塗りタイプ ・・・ハケを使用し、対象物に塗って使用するタイプ(剥離剤が高粘度)
  • スプレータイプ ・・・対象物へ吹き付けるタイプ

成分別タイプ分類

【一般的】

  • 塩素系  ・・・ジクロロメタン(=塩化メチレン)を主成分とした剥離剤
  • アルカリ系・・・NaOH等、強アルカリを含む水溶液タイプの剥離剤(pH12~14)
  • 酸系   ・・・無機酸、有機酸配合の水溶液タイプの剥離剤(pH0~3)

【新型】

  • 環境対応型・・・ジクロロメタン(=塩化メチレン)非含有タイプの剥離剤

 

 

剥離剤はどんなところで使われている?

メンテナンス・修理の現場で

製造工程での冶具・工具の洗浄、オーバーホール時の洗浄、自動車補修塗装・カーボン除去、鉄道車両・航空機塗り替え、FRP船体塗り替えなど・・・

 

リフォームの現場で

建築塗装の塗り替え、水回りや床などのリフォーム、各種タンク塗り替え、塀の落書き消しなど・・・

製造現場で

塗装不良品の塗り替え、部品の洗浄、オフセット版面の洗浄など

対象物

塗膜、樹脂、接着剤、インク、レジスト、カーボン、FRP、めっき など・・・

 

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