剥離剤とは
「剥離について①」を読んでいただいてもわかる通り、化学的剥離方法で使う剥離剤には最低でも「溶剤系」と「水溶液系」の2タイプがあります。剥離剤には様々な種類があって、それぞれ性能も異なってくるので、素地、塗膜の種類、対象物の大きさ、作業環境や設備の違いによって使い分ける必要があるのです。
剥離剤の分類
使用方法別タイプ分類
- 浸漬タイプ ・・・対象物を剥離剤に浸け込み、剥離させるタイプ
- ハケ塗りタイプ ・・・ハケを使用し、対象物に塗って使用するタイプ(剥離剤が高粘度)
- スプレータイプ ・・・対象物へ吹き付けるタイプ
成分別タイプ分類
【一般的】
- 塩素系 ・・・ジクロロメタン(=塩化メチレン)を主成分とした剥離剤
- アルカリ系・・・NaOH等、強アルカリを含む水溶液タイプの剥離剤(pH12~14)
- 酸系 ・・・無機酸、有機酸配合の水溶液タイプの剥離剤(pH0~3)
【新型】
- 環境対応型・・・ジクロロメタン(=塩化メチレン)非含有タイプの剥離剤
剥離剤はどんなところで使われている?
メンテナンス・修理の現場で
製造工程での冶具・工具の洗浄、オーバーホール時の洗浄、自動車補修塗装・カーボン除去、鉄道車両・航空機塗り替え、FRP船体塗り替えなど・・・
リフォームの現場で
建築塗装の塗り替え、水回りや床などのリフォーム、各種タンク塗り替え、塀の落書き消しなど・・・
製造現場で
塗装不良品の塗り替え、部品の洗浄、オフセット版面の洗浄など
*対象物*
塗膜、樹脂、接着剤、インク、レジスト、カーボン、FRP、めっき など・・・
剥離剤の選び方ってありませんか?
ホームセンターで見たり、色々調べるんですが、ありすぎて選び方が良くわかりません。