鉄道も飛行機もプロピレングリコールで除氷・防氷De-Icing

プロピレングリコールについて

皆様は冬場に不凍液ふとうえきという液体を車やパソコン部品のラジエーターに入れた(入れる)ことはありませんか?

 

その不凍液ファミリーの1つが、本日お話する「プロピレングリコール」という有機溶剤です。

 

合わせて読みたい!

プロピレングリコールについて

 

 

まずジョージア州アトランタに在る、

「Agency for Toxic Substances and Disease Registry Division of Toxicology and Human Health Sciences」

日本語で言えば

有害物質と病害登録の機関の毒性学及びヒトの健康科学部門ですが、

こちらが出されている「プロピレングリコールの公衆衛生の声明」が下記です。

 

https://www.atsdr.cdc.gov/phs/phs.asp?id=1120&tid=240

 

勿論英語でございますので、概略をまとめます。

「プロピレングリコールの公衆衛生の声明」

プロピレングリコールは水を吸収する合成液体物質です。

ポリエステル化合物を製造したり、溶液を除氷するためのベースとして、また不凍液としてなど、化学や食品、および製薬業界で使用されています。

アメリカ食品医薬品局(FDA)はプロピレングリコールを「添加物」として分類しており、これは「一般的に安全」と認識されています。

水分を吸収し、水分を保持するため、特定の医薬品、化粧品、または食品に使われています。

また、食品の色や香味、塗料やプラスチック産業の溶媒として、更に消防訓練や演劇で使われる人工の煙や霧にも使われています。

 

プロピレングリコールを使い終わって廃棄する際は、空気や水、土壌に放出することになります。

滑走路や航空機の除氷剤として使用される場合、プロピレングリコールは空気中にも土壌環境にも入りますし、プロピレングリコールやプロピレングリコールを含む製品を処分する際も、空気中・土壌環境内に入ります。

かといって空気中にプロピレングリコールが大量に存在する可能性は低く、空気中にプロピレングリコールが放出されると、放出されたプロピレングリコールの内半分は24~50時間以内に分解されます。

また、プロピレングリコールは水と完全に混ざり合うことができ、地表水や土壌に放出されたプロピレングリコールは数日から1週間以内くらいで分解されるため、土壌に流すことができます。

 

 

プロピレングリコールは先ほども書いた通り、食品・化粧品・医薬品の特定分野での使用が認可されています。

食べたり使ったり服用するとプロピレングリコールに晒されますが、これらの量は一般的に有害ではありません

勿論、食べたり使ったり服用したり、プロピレングリコールを含んだ空気を吸い込むとプロピレングリコールが血流に入る可能性がありますが、これらは48時間以内に体内で分解されます。

 

但し、短時間でばく露が激しく繰り返されると刺激を感じる可能性があることが研究で分かっています。

 

 

プロピレングリコールは一般に安全な化学物質とみなされ、医学や化粧品などの特定のばく露が観察された上で症状と関連していない限り日常的に検査はされていません。

また、プロピレングリコールは体内で「48時間以内」という短時間で分解されるので検出することは非常に困難です。

 

アメリカ政府は、潜在的な健康への悪影響から人々を守るため、プロピレングリコールの規制とガイドラインを制定しています。

米国食品医薬品局(FDA)は、プロピレングリコールを「一般に安全と認識されている」と分類しています。

これは矯味矯臭剤、医薬品、化粧品、食品添加物などに使用してもよいということを意味します。

世界保健機関(WHO)によると、プロピレングリコールの許容食餌摂取量は体重1KGあたり25mgです。

 

プロピレングリコールによる防雪・防氷

北欧は北海道よりも緯度の高い位置にありますが、海流の関係で気温は大体北海道ほど(一部例外あり)です。

その北欧には、「北欧方式」と呼ばれる、鉄道足回りの防雪・防氷システムがあります。

北欧だけでなく、氷が自然発生するくらいの寒い季節のある国の鉄道は、どうしても除雪・除氷に労力を注がなければなりません。

この労力を少しでも和らげるための手段の一つが、プロピレングリコール液(薬液担当の英国Kilfrost社が特許を持っています)による足回りの洗浄です。

 

説明書をみてみると英語で次のように書かれています。

プロピレングリコールは水と空気よりも効率的にエネルギーを伝達します。

空気を暖めて列車を除氷するのは、お金と時間の両方で非常に非効率的です。この方法では最大10時間かかりますが、この製品を使えば1分で同じ仕事ができます。

従来の除氷に必要なエネルギーの1/10で、なおかつ時間も1/10で済みます。

 

 

日本でも冬場の飛行機の除雪・防雪に同じ会社の同様の特許プロピレングリコール液が、英国Kilfrost社と融永液の国内製造ライセンス契約で作られ使われております。

下記URLで飛行機が冬場でも飛ぶことが出来る除雪・防雪作業現場の動画が見られます。是非一度ご覧ください。

http://www.dupont.co.jp/corporate-functions/our-approach/global-challenges/protection/articles/environmentally-sustainable-deicing-fluid.html

 

 

 

お釈迦様の生まれた国で鉄道に乗る時、ぴったし定時に来たので『素晴らしい!』と

感心したら、『一週間遅れている』と聞いてびっくりした笑い話が有りましが、北海道で冬場、鉄道員(ぽっぽや)さんのご苦労はあの国の人にはわからない。

おわり。

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