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洗剤・溶解・剥離

2026.07.09

加工油の種類と脱脂洗浄剤の選び方

加工油には、さまざまな種類があり、それぞれメリットやデメリットなどの特徴が異なり、対応する脱脂洗浄剤も異なります。この記事では、加工油の主な特徴と対応する洗浄剤を、わかりやすく解説します。

加工油とは?

加工油とは私たちの身の回りにある多くの人工物は、材料を切る、削る、プレスする、穴をあける、型出しするといった加工によって作られています。加工油は主に、金属を加工する際に使用される工具や工作機械の寿命を延ばすために使われます。加工時の摩擦を抑えて潤滑性を高めるほか、発生した熱を冷ます、金属の錆を防ぐといった役割があります

加工油の分類と洗浄剤

加工油は、潤滑性や抗溶着性に優れた「油性加工油」と、引火の危険性がなく冷却性に優れた「水溶性加工油」に分かれます。
金属が目的の形になった後は、「油性加工油」も「水溶性加工油」も洗い落とす必要があります。

※油については、別記事「油について①」で詳しく解説しております。

加工油の種類と洗浄剤の選び方

洗浄剤にも複数の種類があり、加工油の種類や性質に応じて適切なものを選ぶ必要があります。

上で分類した2タイプの加工油ですが、油性か水溶性かで洗浄剤も使い分けます。まとめると以下の表のようになります。

洗浄剤の種類 油性加工油 水溶性加工油
準水系
炭化水素系
アルコール系
水系
塩素系
臭素系

それぞれの洗浄剤の特徴

洗浄剤の特徴

油性加工油と水溶性加工油のいずれも落とすことができる準水系、炭化水素系、アルコール系の3タイプの洗浄剤の特徴を解説します。

それぞれの洗浄剤の特徴を生かすシーンや用途を見極めることが大切です。

準水系洗浄剤

準水系洗浄剤は、水と有機溶剤を組み合わせた洗浄剤です。電子部品のはんだ付け後のフラックスの洗浄など高度な洗浄性が必要な分野でよく使われます。金属の切削やプレスなどの加工に使う加工油の洗浄によく使われます。

【メリット】

・高精度の洗浄ができる
・多くの金属や樹脂系素材に対応可能
・安全性が高い
・非危険物タイプの洗浄剤では、超音波洗浄機との併用により洗浄効果が向上する

【デメリット】

・排水処理の負担が大きい
・金属に対して防錆対策が必要
・ランニングコストが高い
・再生使用が困難
・可燃のものは消防法上の管理が必要
・非危険物のものは水分管理が必要

炭化水素系洗浄剤

炭化水素系洗浄剤は、主に石油を原料とする洗浄剤です。炭化水素の分子構造の違いから、パラフィン系やナフテン系、芳香族系などに分けられます。

【メリット】

・油分溶解力が強い
・毒性が低い
・金属に対し、腐食・錆の心配がない

【デメリット】

・引火性があり、消防法上の管理が必要
・固形物の汚れには不向き

アルコール系洗浄剤

アルコール系洗浄剤は、エタノールやIPA(イソプロピルアルコール)を主成分とする洗浄剤です。精密部品の洗浄によく使われます。

【メリット】

・浸透性がよく細部の洗浄が可能
・毒性が低い

【デメリット】

・引火性が高く、消防法上の管理が必要
・油分溶解力が小さい
・吸湿性があるため、水分管理が必要

各種洗浄剤を取り揃えております

三協化学では、各種加工油や基材、環境に対応した洗浄剤を多数取り揃えております。ご希望の方や、洗浄剤についての疑問・質問は、下記リンクより、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

加工油は、金属加工に欠かせない一方で、加工後には製品品質や後工程への影響を防ぐため、適切に除去する必要があります。油性加工油と水溶性加工油では性質が異なるため、使用している加工油の種類に合わせて洗浄剤を選ぶことが大切です。

準水系洗浄剤、炭化水素系洗浄剤、アルコール系洗浄剤には、それぞれ洗浄力や安全性、乾燥性、コスト、消防法上の管理などに違いがあります。洗浄対象となる油汚れの種類だけでなく、金属や樹脂などの基材、作業環境、洗浄方法まで含めて検討することで、より安定した洗浄が可能になります。

加工油の洗浄でお困りの場合は、洗浄対象や作業条件に合った洗浄剤を選ぶことが重要です。三協化学では、用途に応じた各種洗浄剤を取り揃えておりますので、洗浄剤の選定にお悩みの際はお気軽にご相談ください。

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