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洗剤・溶解・剥離
2025.10.28
粉体塗装の除去・剥離方法をわかりやすく解説します
粉体塗装の剥がし方、除去方法、剥離方法をわかりやすく解説します。
粉体塗装とは?
粉体塗装とはパウダー状の塗料を使う塗装方法のことです。刷毛やローラーで塗装する一般的な溶剤塗装とは異なり有機溶剤を用いません。
粉体塗装は、パウダーコーティングとも呼びます。細かく粉砕して粉状にした塗料を、対象物に直接付着させて、高温で溶かして、乾燥させ、固めることで塗膜を作ります。加熱して固化させるため、焼付塗装の一つでもあります。
工業用分野の塗装方法としては、有機溶剤を使わないため、環境や人体への影響が小さいとして注目が集まり、溶剤塗装からの転換が進んでいます。
粉体塗装は、塗装方法により静電粉体塗装と流動浸漬塗装の2種類に分けられます。
静電粉体塗装
静電粉体塗装とは、プラスに帯電させた被塗物に、マイナスに帯電させた粉体塗料を専用ガンで吹付けて、静電気同士が引き合う力を利用して塗料を付着させます。そして焼き付けによって熱を加えることで硬い塗膜を作ります。一度硬化すると再加熱しても硬いままであり、軟化したり流動したりすることはありません。
この方法では、フッ素樹脂やポリエステル、エポキシポリエステルなど一度硬化すると再加熱しても軟化しない熱硬化性樹脂を主成分とする熱硬化性粉体塗料を使います。
流動浸漬塗装
流動浸漬塗装とは、事前に加熱した被塗物を、圧縮空気で粉体塗料を流動させた流動浸漬槽という容器に入れることで、塗料を被塗物の熱で溶かして付着させる方法です。
この方法では、再加熱することで軟化したり溶解したりする塩化ビニルやポリエチレン、ナイロンなどを主成分とする熱可塑性粉体塗料を使います。
粉体塗装の特徴
粉体塗装は溶剤塗装と比べて、「塗膜の厚い塗装に優れる」「錆、熱、キズ、剥がれに強い」「有機溶剤を使わないため環境や人体に優しい」「塗装効率がよい」といった特徴があります。
粉体塗装の剥離・除去方法
以下は粉体塗装(エポキシポリエステル)の剥離・除去に実績がある三協化学の製品です。ただし、粉体塗装の種類や状態によって、剥離性、溶解性は大きく変わりますので、あくまで参考例としてご覧ください。
| 製品 | 結果(エポキシポリエステル) |
| ファインソルブE | △(剥離) |
| ファインソルブCY-P | ◯(剥離) |
| レジーナMG | ◯△(剥離) |
| レジーナDG | ◯△(剥離) |
| ゾルカスEP-110 | ◎(剥離・一部溶解) |
粉体塗装除去の実績
粉体塗装除去の実績を以下でご紹介しています。
塗装治具に付着したエポキシポリエステル粉体塗料を、専門業者に依頼して剥離していた。コスト削減のためゾルカスEP-110を採用し、自社での剥離に切り替えた。
粉体塗装の洗浄、除去について疑問がある方、洗浄剤をご要望の方は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
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